美容師育成のためのアカデミー『ISSA』について

ISSA誕生の背景

美容業界が抱える3つの課題と解決策

美容業界が抱える課題はたくさんありますが、中でも美容室を経営する上での課題として、以下の3つが挙げられます。


❶ 集客数の減少
❷ 美容師の不足
❸ トレンドや情勢による影響


❶ 集客数の減少

幅広いサービス業の中でも美容業界における集客は非常にシビアとなっており、その最たる理由は競合店舗数の多さです。

厚生労働省の「令和2年度衛生行政報告例-3生活衛生関係」によると、令和2年度末時点での美容所(以下、美容室)の数は25万7890軒となっており、これは、大手コンビニエンスストアチェーン店の店舗数の約4.5倍(※1)、信号機の約1.2倍(※2)の数となっています。

これだけの数がひしめき合っていると、美容技術や接客、サービス、店舗の評判といった全ての要素が集客に直結することになり、どれか一つでもネガティブなイメージを消費者に持たれてしまうと、選択肢から外される可能性が高くなります。

特に近年はネット上で美容室の情報を探す傾向が強いため、既存客や近隣住民からのクチコミには大きな影響力があります。

そのため、新規顧客やリピーターの集客ツールとしてクーポンサイトを利用している美容室は多いかと思いますが、上記のような理由から「安ければ集客できるだろう」という時代ではなくなりつつあります

【参考】
※1 コンビニエンスストア本部と加盟店との取引等に関する実態調査について(令和2年1月時点)|公正取引委員会
※2 都道府県別交通信号機等ストック数(令和2年度末現在)|警察庁



集客できる美容室になるためには、スタッフ育成が必須です

スタッフの技術面、接遇面での善し悪しが顧客満足度に大きく影響します。顧客満足度が高ければリピート客となりやすく、さらに口コミで美容室としての良い評判も広がりやすくなります。評判の良い美容室は新規顧客を獲得しやすくなり、高いリピート率と相まって売り上げの拡大につながっていくのです。
また、売り上げの良い人気美容室ではスタイリスト個人も評価を得やすくなり、給与も上がってスタッフ満足度が高まります。スタッフ満足度が上がればスタッフの定着率も上がり、高い技術を若手へと継承する機会も増えます。こうして良いスタッフが増えていくことで、さらなる顧客獲得へとつながっていきます。


❷ 美容師の不足

厚生労働省の「令和2年度衛生行政報告例」によると、2021年3月末時点での美容師数は54万9935人、理容師数は21万849人のトータル76万834人という数字が発表されています。

厚生労働省「平成27年度生活衛生関係営業経営実態調査について」にて報告されている「美容業経営の実態と改善の方策」によると、一人経営の美容室数が32.4%と最も多く、次いでスタッフ2名体制が28.2%となっています。

もともと美容室をはじめとする美容業界は独立志向の強い業界ですが、さらに近年ではフリーランスの美容師やスタイリストも増加しており、こういった要因が相まって人手不足の現状を作り出しています。

加えて、厳しい労働環境や給与面への不満なども離職率を高める大きな要因だと言えるでしょう。

そのため、労働環境の改善や待遇・給与面の見直しだけでなく「この美容室で働きたい」というメリットの構築も美容業界の人手不足を解消する重要な課題となります。



定着率の高い美容室になるためには、スタッフ育成が必須です

美容学生の就職先美容室選びにおいて、「教育制度が整っているかどうか」も重要視されています。配属してすぐに「技術だけ」の教育は止めた方がよいです。いつまでアシスタント業が続くのか未来が見えない状況では、「イメージと違っていた」と言ってスタッフは離職してしまいます。これから18歳人口が激減していく時代に採用しても離職が続いては採用するメリットがありません。採用費も嵩む一方です。
そうならないように、新人スタッフには研修を実施することを推奨します。
美容業界における指導場面では、一般的に、営業中は先輩スタイリストの技術を見ながら勉強し、営業時間外に練習や勉強会をすることが多いかと思います。こういった時間外の教育は、当然給与も出ないため、特に新人スタッフにとっては負担感や不満が出やすいポイントとなります。
時間外の自己学習時間も教育カリキュラムやスケジュールに最初から組み込み、曜日や時間を決めて行うなど、メリハリをつけて練習に打ち込める環境を用意しておくことが重要です。弊社のような外部教育機関を活用することも良いでしょう。


❸ トレンドや情勢による影響

経済産業省の「第3次産業(サービス業)活動指数」によると、美容業界を含む「生活娯楽関連サービス」は新型コロナウイルス感染症の影響を最も受けた業種と示されています。

美容室の場合、カットやカラーといった美容にかける支出は大きく変化し、1回目の緊急事態宣言が発出された2020年4月のカット代の月額平均は350円を下回りました。コロナ禍以前(2015-2019年)の同月平均およそ550円と比較すると36%も減少し、新型コロナウイルス感染症の影響は全国の美容室にとって大打撃となりました。

また、このような情勢に加えて、美容業界はトレンドによる波が顕著に現れるという特徴も持ち合わせています。

2020年代に入ってからは地毛を活かすナチュラル志向が男女共でトレンドとなっており、レディースではすっきりとした印象になるショートボブや顔まわりレイヤー、顎下でくびれるヨシンモリと呼ばれる韓国スタイルが、メンズでは韓流マッシュと呼ばれる韓国スタイルや刈り上げやフェードカットなどのバーバースタイルがトレンドとなっており、このトレンドが続く限りパーマの需要が増加する可能性は低いと言えるでしょう。



お客様に選ばれ続ける美容室になるためには、スタッフ育成が必須です

トレンドに合わせたメニューの見直し、トレンドの発信、結髪や着付けなどの伝統的な技術の提供、ウェディングドレスの着付けやヘアメイクの提供、商品や薬剤に関する知識の提供、サステナブルなスタイルの提案など、時代に伴う変化を柔軟に受け入れて、適応していくことは、美容業界全体が抱えている課題解決の糸口につながります。
これらは、単純にサロンワークをこなしているだけでは対応できず、計画的に勉強会を実施したり、外部教育機関の研修を受けに行ったりして、知識と技術と考え方を習得する必要があります。
また、時代とともに、業界も多様化しハイブリッドになっていきます。美容室サロン経営の4大要素である「求人」「集客」「教育」「組織」のすべてがハイブリッドになっていきますから、時代に合う形に適応していくことも重要です。
今は「メーカー」「ディーラー」と「美容室」「美容学校」がそれぞれ分かれていますが、これらはハイブリッドになっていくと考えます。例えば、美容室でシャンプーやリンスなどを買う場合、定価で購入することになりますが、ネットの方が安いですし情報も豊富です。これでは、美容室で買うことがデメリットになってしまい、矛盾があります。美容室で買う意味や価値がないといけません。美容室でしか買えない商品であったり、総合的な美容コンサルティングなどの高い付加価値も必要です。
そして、究極の付加価値は人間力だと考えます。居心地の良い美容室をつくるのも、人を育てるのもやはり人です。人となりや立ち居振る舞いにも教養は現れます。技術にも教養にも終わりはありません。日々磨いていくものですから、現状に満足せず常に向上心を持ち続けることが重要であり、その結果、お客様に選ばれ続ける美容室になれると考えます。


美容業界の課題を解決するために、美容師を育成するためのアカデミー
ISSAが誕生しました。


ISSAが考えるスタッフ育成の重要性

美容室オーナーはスタッフを育成していく義務があります


オーナーの作ったカリキュラム次第でスタッフのクオリティが決まり、美容室の雰囲気やイメージにも影響していきます。美容室では技術やお客様に対する接客の仕方が店舗ごとに異なるため、学校で教えてもらった知識だけでは美容室で働くことはできません。美容学校での主な目的は美容師免許の取得で、学校で習うことは基礎の基礎です。美容室に入れば、応用だらけの毎日でしょう。

既存スタッフに教育を任せるのではなく、オーナー自身が人を育てる意識を持つことは非常に重要です。



また、これから入社をする新人スタッフは、Z世代と呼ばれる世代です。Z世代の視点に立って彼らを理解しようと努めることが重要です。ベテランスタッフが受けてきたような「俺の背中を見て学べ」という教育方法は理解されません。また、組織としても、一方的で強制的な教育のあり方や放置教育が通用しない世代になってきています。



スタッフ教育には正解や終わりはありませんが、スタッフ教育には膨大な時間がかかります。美容室オーナーの多くは経営と美容師としての技術は高いですが、教育を専門にしてこられた方ばかりではないため、費用対効果を考えた際に、外部教育機関にお任せするのも、経営判断として有益であると考えております。

弊社では大切なスタッフをしっかりと教育していき、離職率を軽減させる仕組み作りを支援させていただいております。


ISSAの研修のコースと価格

研修の目的

「美容師スキルアップ研修」は、お客様に高い満足と感動を与えるスタッフへとレベルアップさせ、繁栄美容室へと導くことを目的とした研修です。

より一層、競争が激化している美容業界では、市場ニーズに対応できない美容室は淘汰され現在も営業を続けている美容室は、提供している水準が高いレベルで拮抗しています。

このような状況において、伸び悩んでいる美容室の特徴は、スタッフが平均レベルのサロンワークで自己満足してしまっていることが原因です。

そこで「普通レベルの満足提供をするスタッフ」から「お客様から、このスタッフでなければならない」と強く思わせるスタッフへと育成することが、美容室の繁栄のポイントです。

スタッフのレベルの高さは、簡単には真似ることができず、ノウハウと時間が必要のため、ライバル店にとっての脅威となります。

「美容師スキルアップ研修」は、3コースをご用意しております。

知識を深め、技術力を高めるためのOff-JT(座学研修)です。

人材こそ、競合店との差別化を図る上での大きな財産であり、美容室経営の要なのです。


研修コース概要

美容師スキルアップ研修 コース1

~美容の歴史/髪の基礎知識/シャンプー/ヘッドスパ理論~

美容の歴史、髪の基礎知識、シャンプーの理論と技術、ヘッドスパの理論と技術について学習します。

¥ 341,000/人

✂ 日程

4月2日(火) 美容の歴史、髪の基礎知識

4月3日(水) シャンプー理論

4月4日(木) ヘッドスパ理論

✂ 時間

10:00-19:00 内休憩1時間

✂ 場所

東京都世田谷区池尻3-28-5 クラールハイト三宿2 B1

✂ 講師

石田 アツシ


美容師スキルアップ研修 コース2

~ブロー/トリートメント/カラー/ブリーチ理論~

ブローの理論と技術、トリートメントの理論と技術、カラー・グレイカラー・ファッションカラー・ホイルワークの理論と技術について学習します。

¥ 341,000/人

✂ 日程

7月9日(火) ブロー、トリートメント理論

7月10日(水) カラー理論

7月11日(木) ブリーチ理論

✂ 時間

10:00-19:00 内休憩1時間

✂ 場所

東京都世田谷区池尻3-28-5 クラールハイト三宿2 B1

✂ 講師

石田 アツシ


美容師スキルアップ研修 コース3

~パーマ/縮毛矯正/カット理論~

パーマの理論と技術、縮毛矯正の理論と技術、カットの理論と技術について学習します。

¥ 341,000/人

✂ 日程

10月8日(火) パーマ理論

10月9日(水) 縮毛矯正理論

10月10日(木) カット理論

✂ 時間

10:00-19:00 内休憩1時間

✂ 場所

東京都世田谷区池尻3-28-5 クラールハイト三宿2 B1

✂ 講師

石田 アツシ


研修カリキュラム

美容師スキルアップ研修 コース1

美容師スキルアップ研修 コース2

美容師スキルアップ研修 コース3


お申込み方法

❶ 申込書の提出

研修お申込み書をダウンロードしていただき、必要情報をご記入の上、弊社まで郵送にてお送りください。

DL用URL:https://d.kuku.lu/5jpa75je6

〒154-0001 東京都世田谷区池尻3-28-5 クラールハイト三宿2 B1 石田 宛

❷ 請求書と受講票の送付

弊社からお申込み者宛に受講票と請求書を送付いたします。※原則として、コース初日の7営業日前を申込締切日とさせていただきます。

送付させていただく請求書に基づき、受講料をお振込みください。

お振込み確認後、弊社より「受講票」を送付いたします。※お振込みが確認できない場合は、受講受付をキャンセルとさせていただきます。

❸ 研修受講

研修受講当日は、受付時に「受講票」をご提示ください。